最終更新日:2021年7月21日
健康診断の前日と当日には、食事や喫煙などに関するルールがあります。
「前日の夜、何時までだったら食べてもいいの?」
「前日でも、ちょっとならお酒は飲んでいいの?」
「当日の朝食は食べてもいいの?」といったルールについて編集部が調べ、まとめてみました。
※本記事はあくまで一般的な健康診断のルールを紹介しているものですので、詳細については受診する健診機関に問い合わせ、確認してください。
健康診断の前日のルール:夕食は何時まで?NGな食事とは?
健康診断前日の夕食は「9時頃までに食べる」「脂っこい食事はNG」がルール
健康診断は、空腹時に各種の検査を行うことが指定されていますので、前日の夕食は遅くとも夜9時頃までに済ませましょう。
そして、夜9時以降は絶食することが基本となります(特に、翌日の午前中に健康診断がある場合)。
また、たとえ夜9時より前の食事であっても、消化に悪い食べ物や脂肪分の多い物、甘い物を食べることは控えてください。
健康診断前日の夕食にNGな食事
健康診断の前日には食べる物にも注意が必要です。
健診機関では、前日の夕食に「なるべく消化に良いもの」を食べるよう指定していることが多いです。
その理由は、健康診断前日の夕食に脂っこいものや甘いものを食べてしまうことで、血糖値や中性脂肪の結果に影響するおそれがあるからです。
正しい検査結果を得るためにも、健康診断前日の食事には注意しましょう。
●健康診断前日の夕食で避けるべき食べ物の例
・天ぷら、とんかつなどの揚げ物
・こってりしたラーメン
・焼き肉
・ケーキ、生クリーム、チョコレート
・その他、脂質、糖質の多い食べ物 など
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健康診断の前日、お酒・アルコールは何時までなら飲んでいい?
健康診断の前日にお酒、アルコール類が禁止になる理由
そもそも「なぜ、健康診断の前日にお酒を飲むことがダメなの?」と思われる方もいるでしょう。
健康診断の前日に飲酒を控えるべき理由は、健康診断の結果(数値)に悪い影響が出る恐れがあるからです。
例えば、健康診断の前日の夜にお酒を飲んだ場合ですが、血中のアルコール濃度が高い状態で健康診断を受けることで、血糖や尿酸等の結果に影響があらわれ、正確な検査結果が得られない可能性があります。
こうした理由から、健康診断の前日にお酒を飲むことが禁止されているのです。
健康診断の前日にお酒を飲んでしまった…。何時間前までなら大丈夫?
多くの健診機関が、健康診断前日の「禁酒」を指定しています。
その理由については前述した通りですが「何時間前までの飲酒ならOK?」というのも気になるところです。
結論からいうと、健康診断前日の飲酒は、何時間前であってもダメということが多くの健診機関で基本的なルールになります。
ちなみに、アルコール健康医学協会によれば、血中アルコール濃度が低下するまでにかかる時間は、350mlの缶ビールであれば3時間程度掛かるとされています(※)。
しかし、血中アルコール濃度の変化については個人差がありますし、お酒を飲んだ日は原則的に自動車の運転が禁じられていることを考慮すると「何時間前までならOK」といったことではなく、健康診断の前日にお酒を飲むことは控えることが無難です。
なお、健康診断前日(夜9時以降)でも、水分の摂取は可とされていることが多いですので、のどが渇く場合には水を飲むようにしてください。
※出典:公益社団法人 アルコール健康医学協会「お酒と健康 飲酒運転防止」
また、ルールを守れなかった場合には、健康診断の結果に関することも気になりますよね。
以下の記事では「健康診断の結果は会社の誰かに見られるの?」というテーマを解説していますので、こちらもチェックしておきましょう。
■「健康診断の結果」に関する記事■
健康診断の当日、朝食は食べていい?タバコは吸っていい?
健康診断の当日、検査が午後であれば朝食がOKの場合も
当日、朝食を食べて良いかどうかは、健康診断を行う時間が午前か午後かで分かれることが多いです。
これは、胃の中に食べ物があることで、胃部エックス線撮影の際に正確な検査が出来なくなってしまうからです。
胃の中に内容物があることで、朝食が異物としてエックス線に映ってしまうため、朝食を食べない状態で検査を受ける必要があります。
●健康診断が午前の場合
健康診断が午前中の場合、基本的に朝食を食べられません。
コップ1杯程度の水であれば摂取可能の場合もありますが、ガムやアメも禁じられています。
胃液が出ることで、正確な検査が出来なくなることがあるからです。
●健康診断が午後の場合
健診機関のルールによりますが、検査のおよそ8時間前までであれば朝食を食べても良いとされていることもあります。
ただし、その際にも食パンなど消化の良い物を食べることが指定されることが多いです。
健康診断当日の朝食では、以下の食べ物を避けるようにしましょう。
●健康診断 当日の朝食で避けるべき食べ物の例
・マーガリン、バター
・牛乳
・チーズ
・砂糖入りのコーヒー
・果肉入りのフルーツジュース など
健康診断の前日・当日にタバコの喫煙はNG
健康診断の前日にはタバコを吸わないことが推奨されていますし、健康診断当日の検査前ももちろんNGです。
その理由は、健康診断の前に喫煙することで、血圧が上がることや、血液検査、心電図検査に影響を及ぼす可能性があるからです。
健康診断前日と当日の「NG行為」まとめ
- 健康診断の前日はお酒を飲まない
- 健康診断を控えているなら「○時間前までなら飲酒OK」という考えは避ける
- 健康診断の前日から当日は禁煙する
- (健康診断が午前の場合など)健康診断の前は朝食を食べない
- (健康診断が午後の場合など)健康診断の当日は、8時間前までに朝食を済ませ、消化の悪いものは食べない
※一般的な健康診断のルールを紹介しているものですので、詳細については受診する健診機関に問い合わせ、必ず確認してください。
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以上、健康診断の「前日と当日」のルールと注意事項について紹介しました。
健康診断の結果は、基本となる健康の情報ですので、ぜひ正確な結果を得られるようにしてください。
健康診断の種類や費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
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健康診断前(前日)の食事における注意点について medical column
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健康診断前(前日)の食事における注意点について
健康診断を午前中に受診される方の食事について
健康診断を午前中に受ける場合は、当日は朝食をとらずに健康診断を受けましょう。検診前の10時間ほどは基本的に飲食物を摂取してはいけませんので、前日の21時までに消化のよい食事を済ませましょう。水分摂取に関しては、就寝前まで水や白湯であれば可能です。糖分の入った飲食物はよくありませんので、キャンディやガムといったものも控える必要があります。
また、健康診断の前日は暴飲暴食、アルコール類の摂取は控えましょう。
健康診断を午後に受診される方の食事について
健康診断を午後に受ける場合、血液検査は食後10時間以上あける(空腹時)ことで正確な数値になります。その前であれば、朝食としてトースト1枚程度の軽めの食事は問題なく、その後の検診までの間は水・お茶(受付2時間前まで)以外の飲食物を口にしないことです。
健康診断前のその他の注意点
健康診断前にはタバコや激しい運動はNGです。健康診断の前日や当日に激しい運動をしてしまうと、体内のたんぱく質量が変化してしまい、尿にタンパク質がまじったり、肝機能障害をあらわす数値が上昇する場合があります。また、プロテインを飲む習慣がある方が、いつも通り前日にプロテインを飲んでしまうと、これも数値に影響してしまいます。そのほかですと、睡眠時間が短いと結果に影響してしまいますので、前日から当日にかけて睡眠はしっかりとるようにしましょう。
なぜ健康診断前に食事を気にしなければならないのか?
健康診断前に食事を気にしなければならない理由としては、まずは血糖値が挙げられます。血糖値は食後に高くなるため、検査前に食事をとってしまうと、正常な方でも糖尿病が疑われてしまう可能性があります。また、血液中の中性脂肪も食後に高くなり、その数値によって本来不要であった追加検査が必要となってしまうことも考えられます。
また、前日の食事はなぜ消化に良いものを食べる必要があるかというと、甘いものや脂っこいものを口にすることで、これも血糖値や中性脂肪の数値に影響してしまう可能性があるからです。
要再検査や要精密検査などについて
健康診断を受け、異常なしの場合であれば、検査によって心配となる部分はなかったということです。ただし、あくまでその時点での健康診断ですので、定期的な健康診断を忘れず、何らかの不調があれば、受診や検査を受けましょう。要経過観察の場合、再検査や治療が必要な段階ではないですが、生活習慣の改善が必要です。要再検査や要精密検査、要治療は、文字通り再検査を受けたり、さらに詳しい検査、治療が必要です。
要再検査などは任意ではあるものの、病気を早期に発見できる可能性がありますので、「面倒だから再検査を受けずに放置しよう…」などと思わず必ず受けるようにしましょう。
まとめ:健康診断前(前日)の食事における注意点について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・健康診断前は食べ物を口にしないこと
・健康診断を午前中に受ける場合は前日の21時までに食事を済ませる
・健康診断前はたばこや激しい運動は控えること
・なぜ健康診断前に食事を気にしなければならないかというと血糖値や中性脂肪に影響するため
以上の点が重要なポイントでした。お腹が空いたから検査前でも食べてしまおう…口寂しいからガムを食べよう…などしてしまうと正しい数値が計測できません。健康診断で正確な結果を調べるためには、ここまで紹介した内容をしっかり守るようにしましょう。
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