ユーザーにファイルを選ばせたり、データを入れてほしい場合があります。 Power Automate Desktopでは、そのようにユーザに入力用の画面を出す処理が可能です。ユーザに入力させるには?
数を入れさせる
年齢をいれさせて未成年を判定してみましょう。
「メッセージボックス>入力ダイアログを表示」で、年齢を入れさせるダイアログを出します。
次に「条件>IF」を入れます。ここで20歳未満をチェック。
条件に合致するとメッセージを表示します。
フローはこんな感じ。
実行すると入力欄が出てきて...
20未満の数字を入れると、利用できないと出ます。
ファイルを選ばせる
選んだファイルを読み込むフローです。「メッセージボックス>ファイルの選択ダイアログを表示」をフローに追加します。
最初に開く場所や、ファイルの拡張子を設定することこともできます。
次に「ファイルからテキストを読み取ります」をフローに追加し、指定されたファイルを読んでみましょう。
フローはこんな感じ。
実行するとファイル選択画面となります。
ファイルを選んだあとは、無事ファイルが読み込まれています。
Power Automate Desktopの導入方法や基本的な使い方については以下参照ください。
www.kyoukasho.net
2022.01.16 2021.08.12
無償化された「Power Automate Desktop」の基本的な使い方や、メッセージ ボックスの使い方をご紹介します。
アクション一覧|メッセージ ボックス
「Power Automate Desktop」で設定できる「メッセージ ボックス」の種類はこちらです。
項目 | 内容 |
メッセージを表示 | メッセージ ボックスを表示します |
入力ダイアログを表示 | ユーザーにテキストの入力を求めるダイアログ ボックスを表示します |
日付の選択ダイアログを表示 | ユーザーに日付または日付範囲の入力を求めるダイアログ ボックスを表示します |
リストから選択ダイアログを表示 | ユーザーがリストから選択できるオプションを含むダイアログ ボックスを表示します |
ファイルの選択ダイアログを表示 | ファイルの選択ダイアログを表示し、ユーザーに複数のファイルの選択を求めます |
フォルダーの選択ダイアログを表示 | フォルダーの選択ダイアログを表示し、ユーザーにフォルダーの選択を求めます |
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メッセージを表示
メッセージ ボックスを表示します。
指定した内容に基づいてメッセージボックスを表示させることができます。
なお、「表示するメッセージ」は入力値だけでなく、変数を指定することもできます。
こちらは上の実行結果です。
パラメータ「表示するメッセージ」に入力されている値(%NewVar%)ではないメッセージが表示されています。こちらは変数「NewVar」にテキストとして「新しい変数」という文字があらかじめ代入されているためです。
具体的には、アクション「変数の設定」でこのような設定がされています。
メッセージ ボックス アイコン
こちらでは「メッセージ ボックス アイコン」で選択肢ごとに表示されるアイコンをご紹介します。
メッセージ ボックス ボタン
こちらでは「メッセージ ボックス ボタン」で選択肢ごとに表示されるボタンをご紹介します。
・OK
・OK – キャンセル
・はい – いいえ
・はい – いいえ – キャンセル
・中止 – 再試行 – 無視
・再試行 – キャンセル
既定のボタン
既定で強調表示するボタンです。
ユーザーが<Enter>を押すと、こちらで指定したボタンが押されます。
- 最初のボタン
- 2番目のボタン
- 3番目のボタン
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入力ダイアログを表示
ユーザーにテキストの入力を求めるダイアログ ボックスを表示します。
上で設定した内容の実行結果がこちらです。
パラメータ「既定値」の内容が表示された状態でダイアログ
ボックスが表示されます。
入力の種類
入力の種類を指定することができます。
先ほどの例をつかって、それぞれ「入力の種類」の選択肢による表示のちがいを紹介します。
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日付の選択ダイアログを表示
ユーザーに日付または日付範囲の入力を求めるダイアログ ボックスを表示します。
こちらの例をつかってご紹介します。
こちらが実行結果です。
パラメータ「既定値」に「1/1」と入力がされているため、「2021年1月1日」とあらかじめ入力がされた状態でダイアログ ボックスが表示されます。
ダイアログの種類
ダイアログの種類を指定することができます。
先ほどの例をつかって、「ダイアログの種類」の選択肢による表示のちがいをご紹介します。
・1 つの日付
・日付範囲(2 つの日付)
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リストから選択ダイアログを表示
ユーザーがリストから選択できるオプションを含むダイアログ ボックスを表示します。
こちらが実行結果です。
なお、パラメータ「選択元のリスト」で指定している変数「List」は、つぎのフローにて作成をしています。
こちらが作成された変数「List」の値です。
複数の選択を許可
複数の選択を許可することができます。
先ほどの例をつかって、「複数の選択を許可」の選択肢による表示のちがいをご紹介します。
・オン
・オフ
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ファイルの選択ダイアログを表示
ファイルの選択ダイアログを表示し、ユーザーに複数のファイルの選択を求めます。
こちらの例では、デスクトップに置かれたフォルダー「TEST」を指定しています。
こちらが実行結果です。
上で指定したフォルダーに含まれるファイルの一覧が表示されます。
ファイルを指定することによって、変数「SelectedFile」に値が代入されます。
ファイル フィルター
パラメータ「ファイル フィルター」にて、取得するファイルを制限することができます。
例えば以下のとおりファイル フィルターを「*.txt」と指定した場合、拡張子が「.txt」のファイルのみが表示されます。
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フォルダーの選択ダイアログを表示
フォルダーの選択ダイアログを表示し、ユーザーにフォルダーの選択を求めます。
先ほどの例とおなじように、 デスクトップに置かれたフォルダー「TEST」を指定します。
こちらが実行結果です。
指定したフォルダーが選択された状態でダイアログ ボックスが表示されます。
フォルダーを指定することによって、変数「SelectedFolder」に値が代入されます。
まとめ
今回はさまざまなメッセージボックスの使い方を具体例をつかってご紹介しました。
こちらでご紹介したアクションだけではなく、他のアクションと組み合わせてフローを作成する流れになるかと思います。
他のアクションについてはこちらでご紹介しておりますので、よろしければご活用ください。
こちらに「Power Automate Desktop」でできることや基本的な操作方法をまとめていますので、もしご興味がございましたら一度ご覧ください。