一級建築士学科試験の施工分野で 出題の石張り・タイル張り・左官工事の 設問(毎年17問目あたり)を 10年分以上まとめてカテゴリーに分類しています。 目次 一級建築士学科試験/施工分野/石張り・タイル張り・左官工事問題過去問題まとめ〇分以内に終わらせるようにする、 一回あたりの施工面積を〇㎡にする、 など数字をおさえていきます。 タイル工事わかりやすいタイルの圧着張り施工動画が ありましたので引用します。 試験で出題される数字も ぽつぽつ出てきてわかりやすかったです。 同じシリーズの動画が他にもあって、 初めに吸水調整材を塗布する動画や タイルを張った後に目地を詰める動画があります。 参照:https://youtu.be/SLyM4PaTuUo 1.タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けは、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後、それらの間を埋めるようにタイルを張り付けた。h22/17 正答肢です。 上から順番に張っていくと だんだんとタイルのズレが起きて 目地が通らなくなります。 2.外壁のタイル後張り工法において、タイルの伸縮調整目地の位置については、下地のコンクリートのひび割れ誘発目地の位置と一致するように設けた。h23/19 コンクリートとタイルの目地を 合わせておかないと、 タイルに亀裂が入る可能性があります。 正答肢 3. けい酸カルシウム板を下地とするタイル工事における接着力試験については、下地が破損してしまうため、別に試験体を作製して接着力を確認した。h24/17 正答肢です。 ケイカル板は脆いので、 別で検査する必要があります。 4.タイル後張り工法において、外壁タイルの引張接着強度及び破壊状況の判定のための試験体の数は、100m2以下ごとにつき1個以上、かつ、全面積で3 個以上とした。h25/17 5.セメントモルタルによるタイル後張り工法において、外壁タイルの引張接着強度を 共に正答肢です。 6. 小ロタイルのセメントモルタル張りタイル下地は、タイルが所定の精度に仕上がるように、2mにつき4mm 以内の面精度となるようにした。h25/17 正答肢です。 7. セメントモルタルによる磁器質タイル後張り工法において、タイルの剥離防止のために、タイル目地の深さがタイル厚さの1/2以下になるまで、目地モルタルを充填した。h26/17 8.タイル後張り工法において、モルタル下地に張り付けるタイルの伸縮調整目地の幅は、 10mm以上とした。H20/16 9.タイル後張り工法のモザイクタイル張りにおいて、 タイル目地に盛り上がっ た張付けモルタルの水分により紙張りの目地部分が湿るまで、 タイルのたたき押えを十分に行った。H20/16 全て正答肢です。 目地モルタルが少なすぎると 剥離や角面の欠けなど 問題が起きやすくなります。 10.セメントモルタルによるタイル後張り工法における改良圧着張りにおいて、張付け 11.タイル後張り工法の改良圧着張りにおいて、下地の吸水性が大きかったので、 吸水調整材を用いて下地表面処理を行った。h20/16 共に正答肢です。 ちなみに改良圧着張りは 張り付けモルタルを下地側、 タイル側と両方に塗って接着する工法です。 12.接着剤による陶磁器質タイル後張り工法において、屋外に使用する有機系接着剤は、JIS規格品の一液反応硬化形の変成シリコーン樹脂系のものとした。h29/17 正答肢です。 13. 縦壁ロッキング構法によるALCパネルへの磁器質タイル張りにおいて、ALCパネルの目違い精度については6mm以内とし、ALCパネルの伸縮目地とタイル面の伸縮調整目地を一致させた。h27/17 正答肢です。 14.セメントモルタルによるタイル後張り工法において、床タイル張り面の伸縮調整目 床タイル張り面の伸縮調整目地は 縦・横ともに4mごとに設けます。 よって誤答肢 15.セメントモルタルによる陶磁器質タイル張り工事において、屋内の吹抜け部分の壁タイル張り仕上げ面については、モルタルが硬化した後、工事施工者の自主検査で、打診用ハンマーにより全面の1/2程度について打診を行っていることを確認した。h30/17 打診用ハンマーにて 全面を打診します。よって誤答肢 16. セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおけるタイルの浮きについては、タイル張付け直後に、打診用ハンマーを使用して検査した。h26/3 打診用ハンマーで検査をするのは セメント硬化後です。 一般的に施工後2週間以上 経過後に検査をします。よって誤答肢 17. タイル先付けプレキャストコンクリート工法における引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2以上で、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。h27/21 タイルの引張接着強度の合格基準は、 0.6N/mm2以上です。誤答肢 18.鉄筋コンクリート造の外壁へのタイル割りについては、外周の躯体寸法、外壁開口寸法等にかかわるため、コンクリートの躯体図の作成に先立ち行った。r2/2 正答肢です。 目次に戻る 石張り工事1. 外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅 の調整に使用したスペーサーは、上部の石材の荷重を下部の石材に伝達させるため、工事完了後も存置した。h22/17 上部の石材の荷重は 下部の石材ではなくファスナーに伝達 させなければなりません。 そのためスペーサーは 工事完了後撤去します。 よって誤答肢 2. 外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地幅を調整するためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。h25/21 正答肢です。 3.張り石工事における床用敷きモルタルの調合については、容積比でセメント1に対し砂4とした。h25/17 4.コンクリート床の石張り工事において、敷モルタルは、容積比でセメント1に対し 5.石工事における床用敷きモルタルの調合については、接着性を考慮して、 1. 新築 積比でセメント1に対し砂2とした。H20/16 セメント1に対して砂4程度に少量の水を加え、 手で握って崩れないような硬さにします。 よって3と4は正答肢、5は誤答肢 6. 外壁乾式工法による張り石工事において、石材の最大寸法については、安全性、施工性等を考慮して、幅1,000mm、高さ800mm とした。h26/17 7.外壁乾式工法による石張り工事の施工図等において、石材の形状と寸法については、特記がなかったので、形状が正方形に近い矩形で、1枚の面積が 0.8m2以下、有効厚さが30mm以上70mm以下であることを確認した。h30/19 外壁乾式工法に用いる石材の最大寸法は 幅と高さとも1200mmまで、 かつ面積0.8m2以下とします。 厚さは30mm以上とします。 よって共に正答肢 8.張り石工事における石先付けプレキャストコンクリート工法において、シアコネク 石先付けプレキャストコンクリート工法の場合、 石材厚さは25mm以上とします。 よって誤答肢 石先付けプレキャストコンクリートについては 東海コンクリート工業株式会社サイトの画像がわかりやすいです。
9.石工事の外壁乾式工法において、 耐震性を十分に考慮した取付け工法を採用したので、熱による石材の膨張や収縮については、特に検討しなかった。H20/16 正答肢です。 10. 内陸空積工法による張り石工事において、据付けの際に使用したくさびを取り外した後、幅木のない部位には、最下部の石裏に高さ100mm程度まで裏込めモルタルを充填した。h26/17 正答肢です。 9. セメントモルタルによる磁器質タイル張りにおいて、コンクリート下地へ行う超高圧水洗浄法については、コンクリートの表面の清掃、目荒し等を確実 正答肢です。 10.張り石工事における外壁乾式工法において、石材取付け用ファスナーの面外調整機 正答肢です。 11.石張り工事における内壁空積工法において、下地ごしらえを「あと施工アンカー・横筋流し工法」で行うに当たり、あと施工アンカーに、おねじ形の締込み式アンカーを使用した。h30/17 正答肢です。 12. 外壁乾式工法による張り石工事において、石材の裏面と躯体コンクリート面との間隔(取付け代)を、70mm とした。h27/21 正答肢です。 目次に戻る コンクリート・モルタル工事1.モルタル塗りにおいて、1回に練り混ぜるモルタルの量については、60分以内に使い切れる量とした。h22/17 正答肢です。 モルタルの練り混ぜ量について
に使い切れる量とする。 2. 左官工事における鉄筋コンクリート壁等のモルタル仕上げに用いるモルタルの調合において、上塗り・中塗りの強度については、モルタルが剥落しないように、下塗りの強度に比べて高くした。h25/17 下地に塗られるものほど強度を強く しなくてはいけません。誤答肢 3. コンクリート壁下地のモルタル塗りにおいて、骨材に用いる砂の最大寸法は、塗り厚に支障のない限り大きいものとし、塗り厚の2/3とした。h26/17 4. モルタル塗りに当たって、骨材に用いる砂の最大寸法については、塗り厚の半分以下で、塗り仕上げに支障のない限り粒径の大きいものとした。h23/21 塗り厚に支障のない範囲で 大きい方が良いですが、 塗り厚の1/2までと しなければなりません。 よって問3は誤答肢、問4は正答肢 5. コンクリート壁面の仕上げ塗装工事において、素地ごしらえについては、コンクリート壁面の含水率が10%以下の状態で行った。h23/19 正答肢です。 6. コンクリート壁へのモルタル塗りにおいて、モルタル塗りの下塗りについては、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。h23/19 正答肢です。 モルタル塗りの下塗りの塗付けについて
7. 高強度コンクリート(設計基準強度36N/mm2を超える普通コンクリート)を用いた鉄筋コンクリート造の建築物において、タイルの下地モルタルを塗るコンクリート表面は、モルタルの付着力を大きくするために、目荒らし等による下地処理を行った。h24/17 正答肢です。 8. コンクリート下地へのセメントモルタル塗りにおいて、モルタルのドライアウトによる付着力の低下を防ぐために、下地に吸水調整材を3回以上塗り付けることにより厚い膜を形成した。h24/17 9.コンクリート下地へのセメントモルタル塗りにおいて、下地への吸水調整材の塗布 厚い膜を形成すると モルタルが付着しにくくなり、 剥離の原因になります。 そのため吸水調整材は2回までです。 共に誤答肢 10. コンクリート打放し仕上げの外壁の補修において、コンクリート外壁部の比較的浅いはがれ、はく落の補修に当たり、ポリマーセメントモルタル充填工法を採用した。h24/17
を使用します。正答肢 11. コンクリート外壁へのモルタル塗りの下塗りとして、ポリマーセメン調合したモルタルを塗り付ける際の1回の塗り厚は、10~15mm となるようにした。h27/17 総塗り厚が10~15mmです。 そのため 1回の塗り厚さは半分程度の5~7mm程度です。誤答肢 12. コンクリート下地へのモルタル塗りにおいて、モルタルの1回の練混ぜ量ついては、品質を確保するために、60分以内に使い切れる量とした。h27/17 正答肢です。 13.コンクリート壁下地へのモルタル塗りにおいて、下塗りは、吸水調整材の乾燥後に 14.型枠に塗装合板を用いたコンクリート壁下地へのモルタル塗りについては、下地とモルタルとの有効な付着性能を得るために、下地に高圧水洗処理を施すとともに、ポリマーセメントペーストを塗布し、乾燥しないうちに下塗りを行った。h30/17 共に正答肢です。 下地処理後の塗り始め下地処理が
目次に戻る 一級建築士学科試験の施工分野9年分の 過去問題をまとめました。 他の設問へもこちらからリンクできます。 https://halu-ie.com/gakka-sekou-roundup-article/ また一級建築士試験の施工分野の出題傾向と、 私が過去問題での学習を勧める根拠をまとめています。 こちらもご覧ください。 https://halu-ie.com/gakka-sekou-way-of-study/ |