こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
Citrix XenApp/XenDesktop(※現在の製品名はCitrix Virtual Apps and Desktops)環境をバージョンアップする際に、古いバージョンのReceiver(Online Plug-in)もバージョンアップする場合があると思います。
- ※製品名の変更の詳細はこちら をご参照ください。
Citrix Receiver for Windows 4.3以下のバージョンから、新しいバージョンのReceiverへバージョンアップした後に特定のクライアント端末のみ正常稼働しない場合、Receiver のクリーンアンインストールで改善する場合があります。今回の記事では、Citrix社よりリリースされている「Receiver Clean-Up Utility」をご紹介します。
このツールは、Citrix社にて正式にサポートされているものではございません。こちらのツールを使用して発生した問題はCitrix社のテクニカルサポートへお問い合わせ頂いても調査対象外となりますが、弊社サポートセンターで解決実績がありますので今回の記事で紹介をさせて頂きます。
以下に当てはまる場合は本ツールの使用は控えてください
- 管理者権限のないユーザアカウントで移動ユーザプロファイルを使用している
- C:\Program Files もしくは、C:\Program Files (x86) 以外の場所にインストールされている
- Online Plugin 11.x よりも古いバージョンを使用している
※参考
CTX137494:Receiver Clean-Up Utility
//support.citrix.com/article/CTX137494
ご紹介:ブログ記事のカテゴリ別一覧ページ
使用手順
1.CTX137494 から、ReceiverCleanupUtility.zip をダウンロードします。
2.解凍後、C:\Temp 等に配置します。
- ※任意のパスに配置して頂くことは可能ですが、マルチバイトを含むパスには配置しないようにしてください。
3.管理者権限を付与したアカウントでログイン後、コマンドプロンプトを開き、以下を実行します。“/disableCEIP” は Citrix社へのカスタマーエクスペリエンスプログラムの処理を無効化します。
- ※Citrix社へのカスタマーエクスペリエンスプログラムの説明はこちら をご参照ください。
> cd C:\Temp\ReceiverCleanupUtility
> ReceiverCleanupUtility.exe /disableCEIP
4.Citrix Supportability Tools の画面が表示された場合は「はい」をクリックします。
5."続行するには何かキーを押してください . . ."のメッセージにて任意のキーを押下します。
6."Press any key to exit..."のメッセージにて任意のキーを押下します。
7.マシンを再起動後、Citrix Receiver もしくは Citrix Workspace Appの新しいバージョンをインストールします。
まとめ
- 特定の端末のみCitrix Receiver for Windows でエラーが表示される場合は、Receiver
Clean-Up Utility を使用したクリーンアンインストールをした後に、Receiver のインストールを試
してみてください!
いかがでしたか?原因がどこにあるか切り分けることで、早く問題を解決できるようになります。
次回は、XenApp 6.5
の公開アプリケーションを起動した際に、各コンポーネントがどのように連携しているかについてご紹介します。
Citrix製品紹介セミナーも定期開催しています
クライアント仮想化の基礎知識から、仮想化製品「Citrix Virtual Apps and Desktops(XenAppおよびXenDesktop)」の製品概要、導入検討時に注意すべき点などをご紹介します。
今お持ちのお悩みを解決し、Citrix製品をより有効に活用する方法を具体的に学ぶことができる内容になっております。
Citrixの設定・トラブル対処方法の良くあるFAQ10選プレゼント中
アシストのCitrixサポートセンターに良くある設定・トラブル対処方法のFAQ10選の資料を無料プレゼント中です。また、Citrix XenApp/XenDesktopの問題発生時に原因を切り分ける方法も掲載しております。以下のバナーからお気軽にダウンロードください。
筆者情報:川東健吾
アシストに入社し、テスト系製品のカスタマーサポートを担当後、現在はCitrix製品を担当しています。XenAppとXenDesktopのトラブルシューティングや運用に役立つ情報を、長年のサポート対応の視点で分かりやすくお伝えしていきます。
学生時代から続けている映像制作の趣味の延長で、Citrixトラブシューティング入門動画も制作しました。こちらからご視聴頂けます。
関連している記事
StoreFrontのトレースログ採取手順の一例
今回の記事は、StoreFrontのトレースログを採取する手順の一例をご紹介します。Citrix社にログの解析依頼をする際に、トレースログの採取が必要となります。ご参考にして頂けますと幸いです。
動作検証用のStoreFrontストア作成手順の一例
Citrix Virtual Apps and Desktopsのトラブルシューティングをする際に、StoreFrontのストアが影響しているかどうかを切り分けるため、追加で動作確認用のストアを作成したい場合があると思います。今回は、こちらの作成手順の一例をご紹介します。
ログオン後、棚POWER などのアイコンをクリックすると、「ファイルのダウンロード」画面が表示して先へ進めない現象が発生する場合は、以下の原因が考えられます。 【対処法】 ==Windows 7の場合== ==Windows 10の場合== 【参考】
上記の原因に対して、下記方法で対処してください。
一覧内に「Citrix Receiver」が存在しない場合、以下よりインストールを実行します。
インストールは「クライアント通信ソフトウェアのインストール」より実行してください。
「暗号化されたページをディスクに保存しない」のチェックボックスを無効にします。
[適用]をクリックし、[OK]をクリックして画面を閉じてください。
※「C:¥Program Files」フォルダ内に「Citrix」フォルダがない場合には、「C:Program Files(x86)」フォルダを選択します。
ATWサービスでご利用可能なのは、Internet Explorer 11以上,Google Chromeです。 関連FAQ