在宅ワークやPC作業、勉強中など、長時間座っているとき、正しい姿勢で座れていますか?姿勢が悪いと首や肩こり、腰痛などの不調が出てしまうことも。そこで「姿勢が変わると人生が変わる」のフレーズ知られる人気整体師で、姿勢治療家の仲野孝明先生に、正しい座り方とおすすめのスツールを聞いた。
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座っているとき、無意識に足を組んだり、背もたれに寄りかかったしている人も多いのでは? 仲野先生は「その姿勢だと骨盤が倒れていて、背骨が丸まっている状態。そのことが脊椎の間の神経を圧迫し、肩こりや頭痛、腰痛など、体に不調をきたす原因となります」と話す。「体が最も自然な状態なのは、ズバリ立っていること!」とも。 とはいえ、長時間立ってPC作業などをするのは難しい。そんなときにおすすめなのは、椅子の中でも最も簡易に座るための、スツールだそうだ。
正しい椅子ってどんな椅子?選び方の3つのポイント
人間の骨格からすると、上半身を支える骨盤が立つ椅子というのが、「正しい椅子」のあり方なんだそう。それを踏まえて、仲野先生は姿勢がよくなる椅子選びに必要な3つのポイントを教えてくれた。
1.スツールの「高さ」に注目
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「1つめは高さ。例えば横になってテレビみたりするくらいの足の角度、130度くらいの足の曲がり方くらいで座れる椅子がおすすめです。ですから、少し高さのあるスツールを選ぶのがおすすめ。例えばカフェなどでPC作業することなどもあるかと思いますが、その場合ラウンジチェアなどに座らず、窓際のハイスツールを選ぶのがよいでしょう」
2.体の位置を変えやすい椅子がおすすめ
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「2つめは、体の位置を変えやすいもの。スツールには背面がないので、そもそもおすすめです。日本人は立つにしても座るにしても、「じっとしている」ことをイメージする方が多いのですが、横を向いたり、足を股関節から大きく広げたり、座っている際にも体を常に動かした方が姿勢を保つには断然良いです。スツールは色々な姿勢を取りやすいので、PC作業などにも向いています」
3.座面が硬いものを選ぶこと !
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「3つめは座面が硬いものを選ぶこと。座面が柔らかすぎると、もたれて骨盤が寝てしまう。それが「座る」姿勢において一番よくないんです。たとえばソファであれば、長時間座るよりは寝転がっていた方がまだいいくらいです。ただ坐骨の骨が出っ張っているので、長時間硬い座面に坐骨の骨を当てていると、慣れないうちは痛くなることがあります。その痛みを避けるため、坐骨が当たらないように背骨を曲げてしまう人がいます。そのような場合は、スツールの一部にタオルを置いたり、座面にクッション性があるものなどを選ぶのもよいでしょう。体が沈まない反発力のある座面であることが重要です」
姿勢がよくなる椅子、それはスツール!
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ダイニングチェアやカフェにあるラウンジチェアなどで仕事をされている人も多いはず。しかし「椅子の座面が背面に向かって傾斜していることの多いこれらの椅子は、坐骨が倒れやすいので長時間の作業には向いていません」と仲野先生。簡易に座るためのスツールは、だからこそ長時間同じ姿勢で座ることを避けられる利点があり、姿勢改善、ひいては腰痛や首、肩こりの改善にもつながるがるそう。価格や大きさとしても気軽に取り入れやすいので、テレワークのお供にひとつ加えてみては。
監修:仲野整體東京青山 院長 姿勢治療家 仲野孝明
1973年三重県生まれ。大正15年創業の仲野整體の4代目。これまで0歳から108歳まで、のべ18万人以上の患者を治療。2008年には仲野整體東京青山を開院。「人間本来の正しい体の使い方」から治療することで、運動をまったくしなかった女性が3か月でフルマラソンを完走するなど人生が変わる人が多数。以降メディアやセミナーでも話題となり、予約の取れない人気の院となっている。著書に『毎日の疲れを一瞬でとる魔法のポーズ』(徳間書店)『調子いい!がずっとつづくカラダの使い方』(サンクチュアリ出版)など。//senakano.jp/
姿勢に悩む人におすすめのスツール10選
1.無印良品「オーク材スツール・丸脚」
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無印良品「オーク材スツール・丸脚」
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オーク材の無垢集成材を使用したシンプルなスツール。贅沢な質感でさまざまな空間に馴染む。
2.天童木工「 リングスツール」
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小さい座面ながら特徴的な脚部との接合で安定した座り心地を実現。中央の穴は持ち手にもなり、坐骨も当たりにくく座りやすい。
3.カルテル「ストーン」
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マルセル・ワンダースによるデザインで、オブジェのような存在感を放つ。カルテル独自のポリプロピレン製で軽量ながら高級感を併せ持ったアイテム。
4.カルテル「プリンスアハ」
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カルテル「プリンスアハ」
カルテル(Kartell) amazon.co.jp
砂時計のようなフォルムがチャーミングなスツール。上部のふたが外れ、ちょっとした小物入れにもなる。
5.カリモク「スツール XT0346 ピュアオーク」
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カリモク「スツール XT0346 ピュアオーク」
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座面にオークの無垢材を使用し、緩やかなカーブを描くことでコンパクトながら優しい座り心地を実現。
6.センプレ「マッシュルームスツール」
φ35㎝とコンパクトな座面で場所を取らず、キッチンの一角や玄関にも置けるデザイン。
7.マル二木工「MARUNI60 スタッキングスツール」
「マルニ木工」と「ミナ ペルホネン」がコラボしたスツール。座面はウレタンの三層構造でしっかりした座り心地。8脚までスタッキング可能。
8.天童木工「バタフライスツール ローズウッド」
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1956年にデザインされた柳宗理の名作。オーガニックな曲線を描く2枚の成型合板を真鍮の金具で結合したシンプルな構造。
9.マジス ジャパン「ジェリー スツール」
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コンスタンティン・グルチッチがデザインしたこちらは、座面をネジのように回転させることによって16cmの高さ調節が可能。作業用にもダイニングにも子供部屋にも、幅広い用途で使うことができる。
10.フリッツ・ハンセン「カウンタースツール
ウォルナット」
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FRITZ HANSEN / フリッツ・ハンセン amazon.co.jp
アルネ・ヤコブセンによって1950年代に発表されたカウンタースツール。3本脚が特徴で、シートに採用された上質なアニリンレザーがインテリアを格上げしてくれる。