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URLパラメータとは、サーバで動いている情報を送るために、「?」(クエスチョンマーク)や「&」(アンパサド)などURLに付け加える変数のことをいいます。 Google Analyticsのトラッキングコードさえ設置していれば、自動的に正確なデータが集まると勘違いしてはいけませんか? 確かにGoogle Analyticsは便利で高性能ですが、どのメディア媒体から流入しているのかを正確に追跡するのは難しいところもあるのです。
このように多種多様な流入元を正確に把握したいのならば「URLパラメータ」の理解は必須です。適切に設定すればどんな流入元でも把握でき、Google Analyticsで広告成果を追いやすくなります。 そこで今回は、そんなURLパラメータの基礎知識や、Google Analyticsで適切にレポートを出力するためのパラメータ設定のコツについてご紹介します。 目次
URLパラメータとは?Google Analytics特有のパラメータを説明する前に、URLパラメータそのものについて簡単に解説しておきましょう。URLパラメータは世界標準の規格となっているため、独自の解釈をしてしまうと設定ミスが起こります。基礎的なことはしっかりと抑えておきましょう。 URLパラメータの基礎知識以下はパラメータが無い一般的なURLです。 https://example.com/page 上記URLにパラメータを付与すると、以下のようなURLとなります。「?」以下がパラメータとなります。 https://example.com/page?name=satou つまりURL末尾の以下の部分がURLパラメータです。 ?name=satou URLパラメータの基本的な作り方1.「?」(クエスチョンマーク)から始めるURLパラメータは必ず「?」から始めなければいけません。 2.「パラメータ名=パラメータ値」の組み合わせを設定例えば、URLパラメータで「名前が佐藤」という情報を付与したい場合はこのように設定します。 name=satou 左側にパラメータ名である名前(name)、右側にパラメータ値である佐藤(satou)を配置し、お互いを=で結ぶことでパラメータとなります。 3.複数のパラメータは「&」(アンパサド)でつなぐ2つ以上のパラメータを付与したい場合は&でつないでください。 まず、下記のように複数のパラメータを用意します。 name=satou そして、「&」でお互いをつなぎます。 name=satou&age=30 以上で完了です。 URLパラメータを設定するメリットURLパラメータを設定する最大のメリットは、サイトへアクセスしてきたユーザーの参照元をGoogle Analyticsで正確にトラッキングできる点です。 どのメディアから来たユーザーなのか正確に把握できるユーザーは様々な参照元からアクセスしてきています。
この多種多様なアクセス元は、URLパラメータなしでは把握しづらくなっています。URLリファラなどの技術は、サイトのhttps化により使えなくなっている傾向にありますし、そもそもスマホアプリ参照元URLを取得できません。 WEBブラウザ以外からのアクセスを把握できるメールマガジン、スマホアプリ(LINE等)、QRコードなどのWEBブラウザ以外からのアクセスでも、URLパラメータを設定していればGoogle Analyticsのレポートで流入元を把握できます。 もしURLパラメータを設定していなければ全て「direct」に統合されてしまうため、サイトへの流入分析が大雑把なものとなってしまいます。 検索エンジン同一ページ内の自然検索結果とCPCの区別をつけられるGoogleやYahoo!のリスティング広告を出稿している場合、同一ページにリスティング広告と自然検索結果が表示されることがあります。URLパラメータを使わなければ、リスティング広告をクリックしたユーザーなのかそれともオーガニック検索結果経由なのか判別がつきません。これでは広告測定効果を正確に測ることが難しくなります。 Googleのリスティング広告(Google広告・旧GoogleAdwords)であればAnalyticsとの連携設定をすることで、自然検索結果とCPCの区別をつけることは可能です。 しかし、Yahoo!では不可能です。もしURLパラメータを使わなければ、Yahoo!プロモーションからの流入はGoogle Analytics上では全て「yahoo/organic」となってしまいます。これではYahoo!プロモーションを利用した場合の正確な広告成果を追うことができなくなってしまいます。このようなケースでも、URLパラメータを使えば正確に参照元を追跡できます。 同一ページ内のどの広告リンクをクリックしたか把握できる同一URL内に複数の同じ広告がある場合は、どの広告リンクから来たのか通常は把握できません。例えば、ページの最上部と最下部に同じ広告を設置しているなどの場合です。 しかし、URLパラメータを使えば「ページの一番上の広告をクリックしての流入」「メールマガジンの最下部の広告をクリックしての流入」などと把握することが可能になります。 URLパラメータの間違った設定例URLパラメータの設定時にやりがちな失敗例をあげておきましょう。 末尾にURLパラメータを設定していない
?を2回使っている?を2回以上使ってはいけません。最後の?以前のパラメータは無効となりますので注意しましょう。
?を使っていない?ではなく&からURLパラメータが始まっています。&はあくまで複数のパラメータをつなぐものです。URLパラメータは必ず?から始めるようにしましょう。
URLパラメータの設定は慣れた人でもうっかりミスをよく起こします。本来は小文字にしなければいけないところを大文字にしてしまったり、アルファベットの打ち間違いをしてしまったりなど、ケアレスミスが起こりやすいのです。 さらに厄介なのが、URLパラメータは設定ミスをしてもなかなか気づきにくい点です。設定ミスをするとGoogle Analyticsのレポートデータは不正確になりますが、明確なエラーが表示されるわけではありません。そのため、何年も間違ったままのURLパラメータを放置してしまうことも十分にありえるのです。 そのようなミスを防ぐためには、Googleが提供している Google Campaign URL Builderを使うといいでしょう。いくつかのパラメータを入力することで自動的にURLを生成してくれる無料のツールです。後で使い方を詳しく解説しましょう。 Google Analytics用のURLパラメータ設定ルールここまではURLパラメータの一般的な設定方法でした。 もしGoogle Analyticsでキャンペーンデータを追跡したいのなら、Google Analytics用のルールに従う必要があります。Google Analytics用のパラメータは複雑で、直感的にわかりづらいところがあります。以下の表を見てもイマイチ理解しづらいと感じる人もいるかもしれません。後で実例をご紹介しますので、その中から自分にあったケースを使いましょう。
特に重要なのはutm_sourceとutm_mediumです。この2つを正確に設定しないと、Google Analyticsのレポートデータが適切に出力されません。 その他のutm_campaign、utm_term、utm_contentは自社内でさらに細かく広告成果を把握したい場合に使うといいでしょう。 よく使われるutm_mediumutm_mediumは設定ミスが起こりやすいパラメータです。よく使われるものをまとめておきましょう。
※1 Google広告(GoogleAdwords)、Yahoo!プロモーション広告スポンサードサーチ 具体的な使用例utm_mediumやutm_sourceの設定方法は実例を確認するのが最も手っ取り早く理解が進みます。 Yahoo!プロモーション広告の検索連動型広告とディスプレイ広告検索連動型広告(スポンサードサーチ)の場合検索結果の上段に表示される検索連動型広告の場合は、utm_mediumをcpcに設定します。こうすることでYahooの自然検索結果からのアクセスと区別することができます。 utm_termは任意のパラメータですが、検索されたキーワードを入れておくと広告成果をより詳細に把握できます。
ディスプレイアドネットワーク(YDN)の場合Yahooのバナー広告の場合は、utm_mediumをdisplayに設定します。
メールマガジンまぐまぐのようなメールマガジンを配信している場合でも、URLパラメータを適切に設定していれば正確に参照元をトラッキングすることができます。
FacebookやTwitter自社投稿/フィードの場合URLパラメータを使わなければ、TwitterやFacebookからのアクセスは全て「referral」に分類されてしまいます。もし自社で運営するTwitterアカウントやFacebookフィードからのアクセスを捕捉したい場合は以下のようにパラメータを設定しましょう。
投稿ごとのアクセスを捕捉する場合はutm_termを使うと便利です。投稿時刻などを数値化するのが一般的です。1日に何度もフィードを投稿する場合は日付の後にIDや時刻の数値を加えましょう。 ソーシャル広告の場合TwitterやFacebookなどのソーシャル広告からの流入は、自社アカウントの投稿・フィードとは別に計測しましょう。
QRコード新聞広告、チラシ、看板広告などのオフラインの媒体に出稿するQRコードからの流入もURLパラメータを設定することで捕捉できます。配布エリアなどで細かく捕捉する場合はutm_campaignパラメータに地名などの値を入れましょう。
Google Campaign URL Builderを使おう!GoogleはGoogle Analytics用のURLパラメータを自動的に生成するリンクビルダーを提供しています。 参考サイト : Google Campaign URL Builder utm_source、utm_medium、utm_campaignなどのパラメータを入力すると、自動でURLリンクが生成されるので設定ミスを減らすことができます。URLを全て手打ちすると思わぬアルファベットの打ち間違いなどでレポートデータが適切に出力されないことがあります。 また、2バイト文字(日本語など)をURLに含める場合はURLエンコードしなければいけません。変換時に文字コードなどの設定ミスをしてしまうと、Google Analyticsのレポート画面で文字化けしてしまいます。 Google Campaign URL Builderであれば自動的にエンコードしてくれますので、積極的にURL生成ツールを使うようにしましょう。 設定方法設定画面は英語となっていますが、各パラメータの意味がわかっていればほとんど迷うところはないでしょう。フォームには以下の情報を入力してください。
Website URLとCampaign Sourceの2つだけが必須となっていますが、Campaign Medium(utm_mediumパラメータ)も非常に重要なので必ず入力するようにしましょう。 Google Analyticsでの確認方法URLパラメータを設定したサイトへの流入状況を、実際にGoogle Analyticsで確認してみましょう。 「参照元/メディア」の確認方法適切にURLパラメータを設定し、思った通りの挙動が実現できているかを最も簡単に確認する方法は以下の通りです。 まず、GoogleAnalyticsメニューの「集客」をクリックします。そうすると、以下のサブメニューが表示されます。
そして、その中にある「すべてのトラフィック」を選択し、「参照元/メディア」をクリックします。 この「参照元/メディア」は、参照元は「utm_source」、メディアは「utm_medium」パラメータのこと表しているのですが、もしURLパラメータを使わない場合、yahooからの流入は全て「yahoo/organic」となってしまいます。 しかし、URLパラメータを使って、Yahoo!プロモーションからの流入を自然検索結果と分けた場合は、新しく「yahoo/cpc」という項目が表示され、Yahoo!からの自然検索とYahoo!プロモーションからの流入を別々に表示されるようにできます。 キャンペーンの確認方法utm_campaignで広告ごとにカスタムキャンペーンを設定した場合は、以下の方法で確認できます。 まず、「集客」内にある「キャンペーン」を選択し、「すべてのキャンペーン」をクリックします。 そうすると、下記のように設定したキャンペーンごとに流入数などが確認できます。 もしutm_campaignを設定したにも関わらず、下記のように何もデータが表示されない場合はURLパラメータの設定ミスが考えられますので、設定の確認をしましょう。 URLパラメータの画像に関するよくある質問URLパラメータをつけるデメリットはありますか?検索エンジンはURLごとにページを評価するため、URLパラメータの使用によって内容が同じでも、別ページと認識され重複コンテンツと認識される恐れがあります。その場合はcanonicalタグなどで対処するなど注意が必要です。 URLパラメータは短い方がいいですか?URLパラメータが長く複雑なものになってしまうとユーザーや検索エンジンにとって不親切となるでしょう。GoogleもURLはシンプルなものを推奨しているため、なるべく短く、かつシンプルなものを設定すると良いです。 URLパラメータに日本語は使用できますか?日本語を使用してはいけないというルールはありませんが、文字化けしてしまうためなるべく使用は避けましょう。 分析に必要ないパラメータがある場合どうすればいいの?「除外するURLクエリパラメータ」を設定することで、分析に不要なパラメータを除外して分析を行うことができます。 URLパラメータの設定方法がよく分かりません。どうすればいいですか?URLパラメータはGoogle Analyticsであらゆる流入元を把握する上で欠かせないWebマーケティング施策です。一方で正しく設定しないと、検索エンジンのクロールやデータ収集などに影響を与えてしまう可能性があります。URLパラメータの設定やURLの構造について分からない場合はWeb制作会社に相談しましょう。当社の「Web制作サービス」に是非お問い合わせください。 おわりにWebマーケティングに欠かせないGoogle Analyticsですが、トラッキングコードをそのままサイトに設置しただけでは自然検索結果・リスティング広告・ソーシャル・スマホアプリ・印刷物など多様化するメディアからの流入を正確には測定できません。 URLパラメータを駆使することで詳細な流入データを把握し、Webマーケティングを加速させましょう。 The following two tabs change content below.
デジタルマーケティング研究所では、デジタルマーケティングの施策・広告・技術を、分析・実装・検証して、WEB担当者・マーケティング担当者の方の役立つ情報を発信していきます。 レポート用にイベントヒットに含めることができるパラメータはどれですか。?レポート用にイベントヒットに含められる 4 つのパラメータは次のうちどれですか。 Google Analyticsのヘルプでは以下の記載があります。 イベントは次の項目で構成され、イベントヒットに含まれる各項目の値がレポートに表示されます。 上記に記載がありますので「カテゴリ、アクション、ラベル、値」が正解ですね。
ウェブ接続されたデバイス(POS システム)などから Google アナリティクスにデータを送信するために必要な機能はどれですか。?ウェブ接続されたデバイス(POS システム)などから Google アナリティクスにデータを送信するために必要な機能はどれですか。 Measurement Protocolが必要になります。
URL が異なる 2 つのウェブサイトのデータを 1 つの Google アナリティクス プロパティで収集したい場合は、どの機能を設定しますか。?URL やサブドメインが異なる2つのウェブサイトを、1つのプロパティでトラッキングする場合は、クロスドメイン トラッキングを使用します。 Google アナリティクス 360を使用している場合は、統合レポートを使用すると、複数のプロパティをまとめて一つのレポートを作成してくれます。
ユーザー属性レポートとインタレスト カテゴリ レポートでデータを表示するために有効にする設定は何ですか。?ユーザー属性とインタレスト カテゴリのデータを使用するアカウントとプロパティに移動します。 [プロパティ] 列の [プロパティ設定] をクリックします。 [広告向け機能] で [ユーザー属性レポートとインタレスト カテゴリ レポートの有効化] を [オン] にします。 [保存] をクリックします。
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