デンタルPOS®・POMR診療のステップ
Show デンタルPOS®医療とデンタルPOMRカルテ導入のメリットデンタルPOS®による診療録(デンタルPOMR)は、治療過程をエビデンスに基づいて論理的・科学的に記載できます。
こんにちは。看護師の川邉綾香です。 私たち訪問看護師が、日々作成する「看護記録」。 なぜ、看護記録をなかなか書けないのか? POSとSOAP形式 ■SOAPとは?
■SOAP形式での看護記録作成のポイント 看護記録を記載するときに一番重要な部分は「A:アセスメント」と「P:看護プラン」であり、それらを証拠づけるために「S:主観的データ」と「O:客観的データ」があります。 「A:アセスメント」と「P:看護プラン」が想定できれば、あとはそれに紐づく「S:主観的データ」と「O:客観的データ」を継ぎ足して、文章を肉付けするだけ。 つまり、看護記録のなかで重要となるのは、「A:アセスメント」と「P:看護プラン」。 ■まずは「A:アセスメント」から書いてみる! 患者さまの「今の問題」「今の苦しみ」「今これが必要だ!と思ったこと」は何かを思い浮かべ、 ケーススタディ ・胃癌で胃切除後、認知症、独居 87歳の患者さま ┌<パターン1>────────────────────────── (1)胃切後のダンピング症候群が起きていないか、術後トラブルは起きていないか それぞれの問題に対して、パターン2では「どのように考え」「どのような対策を行うのか」がA/P)に書かれており、 パターン1と見比べると一目瞭然ですね! パターン2のような看護記録を書くためには、事前の予習が大切。当クリニックでは必ず訪問前に、予習(予測)を行っています。 この予習では、全てを書き出すのではなく、本当に重要なことを数点挙げておくことがポイント。 SOAP形式での看護記録作成をはじめてみたいと思った方は、ぜひ一度かわべクリニックにお越しください! ※関連記事 POSとは、患者のもっている医療上の問題に焦点を合わせ、その問題を持つ患 者の最高の扱い方(best patient care)を目指して努力する一連の作業ジステムであ る。このシステムは、単に新しい方法での診療記録を作ることではなく、作成 したものを監査し、患者の完全な科学的診療記録として修正して患者のケアに 役立てる仕組みを提供するものである。_ POSは次の三段階によって構成される。 第1段階:Problem Oriented Medical Record(POMR:問題志向型診療記録) の作成 第2段階:POMRの監査(記録中の欠陥を発見する方法) 第3段階:記録の修正(欠陥を修正して完全な記録を仕上げる方法) 第1段階一Problem Oriented Medical Record (POMR:問題志向型診療記録) 1.基礎データData Base 患者の生活像(patient profile)、病歴、診察所見、検査データ 2.問題リストProblem List 病名(診断)、診断やケアに役立つ問題としての症状なり所見、社会的問題、 精神的問題 3.初期計画1nitialPlan 問題リストの一つ一つに対して計画を立てる。 a.診断上、また、患者ケア上に必要な諸作業計画Diagnostic Plan b.治療上の計画Therapeutic Plan c.教育的計画Educational Plan 4.経過記録Progress Notes a叙述的経過ノート(Narrative Notes) S,0,A,P S;Subjective or Symptomatic 患者が直接提供する主観的情報 O;Objective 医師や看護婦が取り出す客観的情報 A;Assessment 医師や看護婦の判断 P;Plan 患者の診断、治療指針、患者への教育 b経過一覧表(Flow sheets) 5.退院時要約Discharge Summary 第2段階一POMRの監査(Audit) 1.患者のケアの記録作成が適正であるかないかを明確にさせる。 1)基礎データとして、どういうものが明確にもちこまれているか 2)どのように問題点がとりあげられ、整理されているか 3)計画の中の3つの項目(診断、治療、教育)について、何が見いだ されるか 4)経過ノートの中の4つの項目について、何が見いだされるか 2.1.にあげた医療行為が 1)徹底して(thoroughly) 2)信頼のおけるように(reliably) 3)能率的に(efficiently) になされているかどうかを監査する。 3.記録の中の欠陥を確認し、修正する。 第3段階_記録の修正 POMRの監査によって、POMRの欠陥が発見される。この欠陥の修正は非 常に教育的であり、患者のケアに大きな利点をもたらすものとなる。 POMRのチェックリスト Data base : Data baseは十分であるか?problemを解決するに当たり、全ての情報がそろっているか?そのdataは患者の年齢、性に合致しているか? そのdata baseは信頼に値するか?病歴や身体所見は正しくとられているか?インターンの先生とレジデントの先生の所見に食い違いはないか? Work-upを仕上げるための時間は無駄に長くないか? Problem list : 全てのabnormal dataはproblemとして記録され、系統だって述べられているか? Problem listは推測や印象またはrule-outにとらわれていないか? Problemはactiveな問題とinactiveな問題とに分けられているか? 関連したproblemは一つにまとめられているか? 適度な時間でそのproblem listは解決できるか? Problem listは日々更新しているか? Initial plan: 各problemにplanが立てられているか? Rule-outすべきものに優先事項をつけ各々の可能性を解決する明確なplanが立てられているか? 各problemに明確で包括的な目標が設定されているか? 各problemに正確な秩序立った解決方法があるか? 各種検査や画像のオーダーは適当かどうか? Progress Note: 各problemの経過をカバーしているか? Planの経過はfollowされているか? 新たな情報や修正されたplanにより論理的な解決が導かれているか? 最初に、適切なproblemが調べられているか? 科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」こちらいかがでしょうか。 臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。 テレビや新聞より早いグローバルな情報や科学的に正確なエビデンスに基づき、サプリなどの宣伝なしの信頼性の高い中立な情報をお届けします。キンドル版「知っておくと役に立つ最新医学2016(ノンフィクション)」こちらもいかがでしょうか。 Pomr形式の利点は?患者の抱える問題に目を向け、患者の問題を中心に行う医療(POM;problem oriented medical)の考え方に合わせた記録方法のことをいう。 POMRで記録を書くことによって、医療チームが解決すべき問題が明確になる上、問題を解決するために多職種が行う介入の相互理解が可能となる。
問題志向型診療記録の作成目的は?問題志向型システムでは患者の情報を集め、それを客観的に評価する必要があり、それらのデータを明確かつ第三者が見ても理解可能なかたちで蓄積するために、問題志向型の診療録が記される。
POSの問題解決過程は?『POS』は患者さまの健康問題を合理的・系統的に解決する方法です。 具体的には、「①情報収集」→「②問題の明確化」→「③解決のための計画立案」→「④計画の実施」という4つのプロセスを繰り返し、患者さまが抱える問題を適した方法で解決することを目指します。
POSの要素は?POSは[1]5つの要素からなる問題志向型の記録と[2]監査、[3]修正という三つのサブシステム・要素によって構成されている。. Problem(プロブレム・問題) ... . Oriented(オリエンテッド・向ける) ... . System(システム). |