SIMフリーや白ロムとよばれる中古スマホは、転売により利益を出しやすいことから、注目を集めています。日常生活において身近な物であるスマホは、需要も安定しています。ただし、スマホの転売は、違法行為に転じるケースもあるため、注意が必要です。この記事では、スマホ転売のポイントや、注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。
スマホの転売が注目される理由ここでは、なぜスマホの転売が注目されているのかを解説します。 需要が高い生活必需品や普段よく使う物は、転売の市場においても、需要が安定しています。多くの人にとってスマホは、日常生活に必要不可欠な物です。スマホはプライベートからビジネスまで用途が幅広いうえに、購買層の偏りもありません。スマホを出品すれば、スムーズに売却できる可能性が高いといえるでしょう。 仕入れがしやすいスマホはユーザーが多いため、かなりの数の中古品が出回っています。リサイクルショップなどの実店舗だけではなく、ネットショップやオークションサイトでも、スマホの中古品は仕入れが可能です。また、スマホは新しい機種が発売されるまでのスパンが短いため、市場に出回る中古品の数や種類も豊富です。仕入れがしやすいため、スマホに特化して転売を行っている人も増えています。 商品単価が高い一般的にスマホは、新品の価格が高いため、中古であっても1万円以上の価格です。人気度や状態によっては、中古でも数万円の値が付くスマホもあります。スマホの転売で、1台あたり数千円以上の利益が出ることも少なくありません。中古スマホの転売は、他の商品に比べると、効率よく利益が出せるといえるでしょう。 回転率が高いスマホは中古でも人気があるため、出品するとすぐに売れることも頻繁にあります。回転率が高いため、在庫を抱えるリスクが低いのも、大きなメリットです。短期間でスマホを買い換える人が多く、スマホの需要がなくなることはありません。安さを重視してスマホを選ぶ人もいるため、型式が古くても売れる傾向があります。 スマホ転売のデメリットここでは、スマホ転売には、どのようなデメリットがあるのかを解説します。 検品に手間がかかるスマホの検品は、1台ずつ動作確認をするため、手間がかかります。見た目は問題がなくても、内部に故障があるかもしれないため、注意が必要です。電源やバッテリーの状態はもちろん、画面、スピーカー、カメラなど、多くの箇所をチェックしなければなりません。検品に漏れがあると、クレームや返品の原因になるため、慎重にチェックを行いましょう。 転売不可のスマホによる損害中古として販売されているスマホのなかには、転売できないものが紛れている可能性もあります。仕入れ後に転売できないことに気付いた場合、そのスマホの仕入れ費用が赤字となります。たとえば、仕入れの際に確認が足りず、正常に動かないため販売できないケースです。また、料金を滞納した履歴により、利用制限がかかっているスマホもあるため、気をつけなければなりません。 転売におすすめのスマホここでは、転売におすすめのスマホについて解説します。 大手キャリアの中古スマホSIMカードが入っていない、大手キャリアのスマホは、売れやすい商品です。これは、一般的に「白ロム」とよばれています。SIMロックがかかっている場合もありますが、同じキャリアであれば、そのまま使用可能です。また、別途SIMロック解除の手続きをすれば、キャリアの制限なく、自由に使用できます。 メリット・デメリット大手キャリアのスマホの多くは、機能やスペックが高いぶん高価ですが、中古なら安く仕入れられます。需要が高いため、売却もスムーズに進みます。ただし、あくまでも中古品であるため、新品に比べると人気は劣ります。また、利用制限がかかっているスマホも出回っており、仕入れの際は、慎重に見極める必要があります。 SIMフリースマホSIMフリースマホは、はじめからSIMロックがかかっておらず、どのSIMカードでも自由に使えます。MVNOとよばれる通信事業者と契約し、格安のSIMカードを差して使用するのが一般的です。大手キャリアから乗り換えるために、SIMフリースマホを購入するケースも増えてきました。 メリット・デメリット契約するキャリアや、通信業者にとらわれず使用できるため、乗り換えの際に便利です。SIMカードを差し替えることで、海外でも使用できます。ただし、SIMフリースマホは、白ロムに比べて、スペックが低いものが多いのがデメリットといえます。また、SIMフリースマホは種類が少ないため、入手しにくいというデメリットもあります。 転売不可の中古スマホに注意中古のスマホのなかには、転売できないものがあります。たとえば、通話やデータ通信ができる状態の「黒ロム」とよばれるスマホは、携帯電話不正利用防止法により販売が禁止されています。これは、契約上は他人の名義が残っているためです。また、利用制限がかかっている「赤ロム」とよばれるスマホは、端末の分割払いを滞納していたり、盗難や紛失により、不正に流通しているものであったりする可能性が高いため、注意が必要です。 転売するスマホの仕入れ方法ここでは、転売するスマホの仕入れ方法について解説します。 実店舗中古スマホの仕入れは、中古スマホを専門に扱う販売店や、リサイクルショップなどの実店舗でも可能です。実際に店舗に足を運ぶには、手間や時間がかかりますが、仕入れる商品を自分の目で確認できるというメリットがあります。仕入れの前に状態を細かくチェックしたり、店員に話を聞けたりするため、安心感があります。 インターネット中古スマホは、ネットショップやオークションサイトでも購入できます。パソコンやスマホの操作だけで仕入れができて、効率的に作業を進められます。ただし、商品を自分の目で見て確かめられないため、注意も必要です。特にオークションサイトを利用する場合は、出品者の評価を、よく確認したうえで入札しましょう。 仕入れのタイミングについて最新機種が発売されると、買い替えによって不要になったスマホが、中古スマホとして市場に出回ります。一気に大量の中古スマホが出回るため、仕入れの大きなチャンスといえるでしょう。また、携帯会社の決算時期にあたる3月には、スマホが値下げされる可能性が高いため、買い替えの動きが活発になります。 スマホを転売する際のチェックポイントここでは、スマホを転売する際のチェックポイントを解説します。 契約・利用状況を確認中古スマホは、購入者が用意したSIMカードを入れて使用します。そのため、仕入れた中古スマホが、通話やデータ通信はできない状態であることを確認しましょう。さらに、キャリアから利用制限がかけられていないかどうかも、忘れずにチェックしてください。 IMEIで確認IMEIとは、個々のスマホについている識別番号です。キャリアごとに、利用制限端末を確認できるサイトでIMEIを入力すると、その端末の状態がわかります。IMEIは、製造情報シールや端末の設定画面に記されています。IMEIが確認できない場合は、販売員や出品者に質問しましょう。 動作確認動作確認では、はじめにバッテリーの状態を確認しましょう。充電にかかる時間や、充電した後の持続時間が、適切かどうかを判断する必要があります。バッテリーが膨張したり、高温になったりしないかどうかも、重要なポイントです。また、電源やボリュームなどの操作ボタンについても、正常に作動するかどうかを確認します。 外観の状態動作だけでなく、外観の状態も重要です。たとえば、液晶画面に目立つ傷や割れがないか、 本体部分にも、大きな傷、擦れ、汚れがないかを、入念に確認しましょう。実店舗で仕入れる場合は、ガラスケースから出してもらって、自分の目で見て確認してください。インターネットを介して購入する場合は、気になるポイントは出品者に質問しましょう。 付属品の有無中古スマホは、付属品がそろっていると、より高い価格で転売できる可能性があります。付属品だけではなく、外箱もあると、さらに高く売れるかもしれません。本体のみの販売は、盗難品や不正流通品を疑われる場合があります。また、純正のケーブルがないと充電できない機種もあるため、できるだけ付属品がそろっているスマホを仕入れましょう。 スマホの転売で違法になるケースここでは、スマホの転売で違法になるケースについて解説します。 契約中の端末販売契約が有効で、通話やデータ通信が可能なスマホは、携帯電話不正利用防止法により、販売が禁止されています。その理由は、他人名義のスマホを使用した犯罪を防止するためです。自分名義のスマホを、親族へ譲渡するのは認められていますが、親族以外への譲渡は、携帯電話会社の承諾を得る必要があります。 代理購入第三者に代わってスマホの契約や購入をすると、携帯電話会社に対する詐欺行為とみなされます。携帯電話不正利用防止法に違反する行為であり、犯罪として扱われるため、絶対にしてはなりません。スマホの契約や購入をさせるアルバイトも存在しますが、引き受けると詐欺に加担することになるため、絶対にやめましょう。 古物商許可を取っていない中古品を転売するには、古物商許可を取得しなければなりません。実店舗での販売だけではなく、インターネット上で販売する場合も同じです。古物商許可は、盗難品の売買を防ぐ目的で、古物営業法により定められています。必要書類を管轄の警察署に提出すると、古物商許可を取得できます。試験を受けたり、特別な資格を取得したりする必要はないため、転売を始める前に、確実に手続きを済ませましょう。 まとめSIMフリーや白ロムは、転売において、利益を出しやすい商品です。ただし、中古のスマホのなかには、販売できないものも含まれているため、仕入れる際は気を付けなければなりません。手間や時間もかかりますが、1台ずつ状態を確認しましょう。
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