Siri および 音声 入力 の 改善

Siri および 音声 入力 の 改善

  iOS15.4ベータ2では、ユーザーが同意していなくても、Siriが聞き取った音声をAppleに送信してしまう不具合が修正されていることが分かりました。Appleは、不具合に対応するためiOS15.2でこの機能を無効にしていました。

iOS15でユーザーの同意に関係なく送信、iOS15.2では無効化

Appleは、2019年にSiriから収集した音声データの解析を外部の委託先と共有していたことが問題となりました。Appleはその後、Siriの音声コマンドなど音声データの収集をユーザーが同意した場合のみ実施するようにしています。

  しかし、iOS15の初期バージョンではこの設定に不具合があり、ユーザーがAppleによる音声の収集に同意していない場合でも、音声がAppleに送信されていたことが分かりました。

  Appleはユーザーの同意を得ずに送信されたデータを破棄しており、iOS15.2では音声の収集を無効化していた、とZDNetに説明しています。

iOS15.4ベータ2インストール時に同意の確認

現地時間2月8日に公開されたiOS15.4ベータ2では、音声収集に関する不具合が解消されています。そのため、iOS15.4のベータ2やパブリックベータ2をインストールすると、Appleによる音声収集を許可するかを選択する画面が表示されます。

  Appleは、SIri、音声入力、翻訳に対する操作の音声をAppleが保存する目的について、Siriと音声入力の改善に活用するため、と説明しています。

  Appleによる音声収集の許可設定は、「設定」>「プライバシー」>「解析及び改善」から変更できます。

 

Siri および 音声 入力 の 改善

    Source:ZDNet
Photo:Apple
(hato)

2022年02月09日 10時28分 ソフトウェア

Siri および 音声 入力 の 改善


Appleは2022年2月8日に、iOSの開発者向けアップデートである「iOS 15.4 beta 2」をリリースしました。この更新では、会話を録音しないように設定したのにもかかわらず、一部のデバイスで音声アシスタントのSiriとのやり取りが録音されていた問題が修正されています。

Apple says a ‘small portion’ of iPhones recorded interactions with Siri even if you opted out - The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/8/22924225/apple-ios-15-bug-recorded-interactions-siri

IT系ニュースサイトのThe Vergeは2月8日に、「Appleが公開したiOS 15.4 beta 2では、『オプトアウトしたかどうかに関係なく一部のデバイスでSiriとの会話が記録されていた可能性がある』というバグが修正されていることが、ニュースサイト・ZDNetの報告により判明しました」と報じました。伝えられるところによると、iOS 15に入っていたこのバグにより、AppleにSiriとの会話を録音および保存し分析する許可を与える「Improve Siri & Dictation(Siriと音声入力の改善)」という設定が自動的に有効化されていたとのこと。

Appleはメディアに対し、このバグにより収集された音声は削除されたと発表しました。また同社は、iOS 15.2でこのバグの影響を受ける端末の大半が修正されたものの一部の端末では問題が残っていたため、今回のiOS 15.4 beta 2で完全にバグを削除することになったと説明しています。

Siri および 音声 入力 の 改善


iOS 15.4 beta 2をインストールすると、「Siriと音声入力の改善」を有効にするよう求める表示が出る場合があるのも、今回のバグ修正に伴い「Siriと音声入力の改善」がオフになったのが理由とのことです。

ZDNet対して、Appleは「iOS 15.2では、iOS 15で導入されたバグを修正しつつ、多くのSiriユーザーの『Siriと音声入力の改善』の設定をオフにしました。このバグは、誤って一部の端末で『Siriと音声入力の改善』の設定を有効にしていました。バグを発見してから、私たちは音声の分析を停止し、バグの影響が及んだすべてのデバイスから集めた音声を削除しています」と述べました。

The Vergeは今回のAppleの対応について、「このバグは、すべてのユーザーにはっきりと警告し、バグの被害を受けた人に通知をした上で、端末を最新にするよう促さなくてはならないたぐいの問題に思えます。しかしAppleはそうする代わりに影響を受けた人の数や、バグがあった時期については伏せました。従って、Appleの従業員がSiriとのやり取りの録音を聞いていた可能性があるかどうかを確かめるすべはありません。ひとまず、iPhoneを持っている人は、まだアップデートしていないのであればiOS15.2以降にアップデートすべきでしょう」とコメントしました。

・関連記事
AppleがユーザーとSiriの会話を録音して外部の業者に聞き取りさせていたことについて正式に謝罪 - GIGAZINE

人間の声を収集して言語別の音声データセットを作るプロジェクト「Common Voice」に参加してみた - GIGAZINE

Amazon・Apple・Google・Microsoft・サムスンの音声アシスタントが音声データをどう扱っているか比較してみた - GIGAZINE

  • << 次の記事

    Siri および 音声 入力 の 改善

    今日は毎月恒例「Windows Update」の日

  • 前の記事 >>

    Siri および 音声 入力 の 改善

    AppleがiPhoneを追加装置なしで非接触型決済処理端末にできる「Tap to Pay on iPhone」を発表

2022年02月09日 10時28分00秒 in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.

テック大手ですらユーザーデータの保護に手こずっている今日この頃ですが、私たちがデジタル・アシスタントに話しかける音声コマンドは、はたしてどのようにログが保存され、処理されているのでしょうか。今日は、AndroidとiOSでのデジタル・アシスタントの音声履歴設定についておさらいしてみましょう。


この記事では、Google アシスタント(AndroidとiOS)、Siri(iOS)そしてAmazon Alexa(AndroidとiOS)の3つのデジタル・アシスタントについて見ていきます。Android向けにはGoogle Pixelを使用し、各デジタル・アシスタントの最新版を検証してみました。そのため、お使いのデバイスによって実際の細かい表示は異なるかもしれませんが、おおまかな流れには大差ないはずです。

Google アシスタント

「OK Google」と話しかけるたびに自分のスマホに聞かれているのが気持ち悪い?それなら、「設定」から「Google」→「Googleアプリの設定」→「検索、アシスタントと音声」→「Google アシスタント」の順にタップして進んでいきます。 Voice Matchを選択し、 「このデバイスの~」から始まる文の下にある「OK Google」の横のトグルスイッチをオフにします。

同じ画面の右上のドットをタップして「Google アクティビティ管理」を開くと、上部に「ウェブとアプリのアクティビティ」が 表示されます。ここに、あなたが閲覧するすべてのウェブページやPlay ストアからインストールしたアプリなど、すべてのログが保存されています。 このボタンをオフにすれば保存されなくなりますが、Google アシスタントだけではなくすべてのGoogleアプリでのアクティビティのログ保存がされなくなりますのでご注意ください。

Siri および 音声 入力 の 改善
Googleのアクティビティ履歴から音声記録をオフにできますImage: Android

Google アシスタントの音声録音が保存されないようにするには、「音声録音を含める」ボックスのチェックを外してください。同じ画面から、Google アシスタントのアイコンをタップすれば、Google アシスタントから保存された既存のデータを表示したり削除したりすることができます。また、自動削除オプションを選択すれば、一定期間経過後にアシスタントのデータも含み、該当するすべてのデータを削除するように設定できます。

iOSとウェブでも同じようにデータ収集を一時停止、確認、または削除するためのオプションが用意されています。iPhoneでGoogle アシスタントアプリを開き、右上にあるプロフィール写真をタップします。続いて開く、自分のアカウントページの右上のドットアイコンから「アクティビティ管理」をタップすると、前述の「ウェブとアプリのアクティビティ」画面に移動できます。

Siri

あなたから「ヘイ Siri」コマンドがくるのを今か今かとiPhoneに耳を澄まして(ついてませんでしたっけ?)待っていてほしくないなら、次のように操作しましょう。「設定」から「Siriと検索」をタップして、「"Hey Siri"を聞き取る」のトグルをオフにします。iPhoneのSiriを完全に無効にしたい場合は、「ホーム(サイド)ボタンを押してSiriを使用」「ロック中にSiriを許可」トグルもオフにしてしまいましょう。

また、Siriを有効にしたまま、音声コマンドが聞き取られて実行された後の情報をできるだけ残さないようにすることもできます。ふたたび「設定」から「Siriと検索」を選択し、「Siriおよび音声入力の履歴」をタップします。ここで「Siriおよび音声入力の履歴を削除」を実行すると、Siriの履歴すべてをApple(アップル)のサーバーから削除することができます。

Siri および 音声 入力 の 改善
Siriの性能改良のためにデータを提供するかどうかは自分で決められますImage: iOS

ここで削除されるデータは、そもそもランダム化されたもので、あなた個人のApple IDとは関連付けられていません(詳細はこちら)。それでも、自分のiPhoneから取られたデータであることには変わりないですよね。Appleによると、こうして収集されるデータのほとんどは6か月後に破棄されますが、一部はSiriを改良する目的で、匿名化された形で長期間保存されるとのことです。

また、iOS設定には「プライバシー」「解析および改善」「Siriおよび音声入力の改善」オプションが用意されています。このオプションをオフにすると、上記の手順で削除した履歴はそもそも収集されず、Siriの改善のためにAppleに送信されるデータも、個人のスマホから切り離されてランダム化、匿名化されたデータも、一切収集されることはありません。

Amazon Alexa

AlexaはGoogle アシスタントやSiriほどデバイスに緊密に統合されていないものの、ユーザーが許可したままであれば、やはり音声コマンドの記録を保存し続けます。Amazon(アマゾン)いわく、あくまで「Alexaとの会話の精度を向上するさせるために」とのことですが、協力したくない場合は、AndroidまたはiOS向けのAlexaアプリからオフにすることができます。

アプリのホーム画面から、「その他」「設定」「Alexaプライバシー」をタップします。「音声履歴を確認」を選択すると、Alexaが保存している音声コマンドの記録を確認することができ、個別または一括で削除することができます。消去したい秘密の録音が数件ある程度なら、個別に削除していってもいいかもしれません。

Siri および 音声 入力 の 改善
Alexaアプリの履歴設定画面Image: Amazon Alexa

Alexaのプライバシー画面で「Alexaデータを管理」を選択すれば、そもそも録音が保存されないように設定できます。「音声録音の保存期間を選択」をタップしてから、「音声録音を保存しない」を選択(これにより、Amazonのサーバー上の既存のクリップもすべて削除されます)。3か月後または18か月後に録音が自動削除されるように設定することも可能です。

「Alexaデータを管理」をタップすれば、画面の下のほうに、「音声録音の利用」と書かれたトグルスイッチが出てきます。録音を利用することで「Alexaがすべてのお客様に質の高い機能を提供できるようになります」との文言が添えられ、さらにこの種のトレーニングがないと「音声認識や新機能がうまく動作しなくなることがあります」との警告も表示されますが、これに協力するかしないかはユーザーのあなた次第です。