オールケーシング工法は、ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり回転圧入しながら地盤を切削し、ケーシングチューブ内の土砂をハンマグラブにて掘削・排土を行います。そのため、粗石、巨石、岩盤や、既存杭などの地中障害物などを含む地盤でも施工が可能です。また、拡底杭工法との併用施工も可能です。 Photo全周回転機RT-320 掘削状況 ファーストケーシングチューブ概要図※(a),(b),(c)は下図をご参照ください ケーシングチューブの形状と施工機械適用範囲
▸▸横スクロール こんにちは、ちゃんさとです。 今回のテーマは【場所打ち杭工法の種類】です。 基礎工のうち、杭基礎は
の2つに分けられます。 そのうちのひとつである場所打ち杭工法を分類するとこんな感じ 😛
場所打ち杭工法のそれぞれの特徴や、工法の流れなどをまとめましたので参考にしてください。 それではさっそく参りましょう、ラインナップは目次から確認してください。 この記事を書いている人
もくじ
場所打ち杭工法の種類場所打ち杭工法は主に4種類です。 場所打ち杭工法の種類
オールケーシング工法オールケーシング工法とは、チュービング装置によるケーシングチューブの揺動圧入とハンマグラブなどにより掘削を行う工法です。 オールケーシング掘削機オールケーシング掘削機の大きな特徴は、掘削孔全長にわたりケーシングチューブがあることです。 チュービング装置によるケーシングチューブの揺動圧入または、回転圧入とハンマグラブにより、チューブ内の掘削をおこないます。 オールケーシング工法の特徴や留意点オールケーシング工法の留意点や特徴は以下のとおりです。
また、オールケーシング工法の流れはこんな感じです。 工法の流れ ①掘削 ②支持層確認・根入れ掘削 ③孔底処理(一次処理) ④鉄筋建て込み ⑤トレミー建込み ⑥生コン打ち込み ⑦トレミーケーシングチューブ引き抜き ⑧埋戻し オールケーシング工法の流れ アースドリル工法アースドリル工法とは、回転バケットにより土砂掘削し、バケット内部の土砂を地上に排出する工法です。 アースドリル掘削機アースドリルの掘削機のイメージはこんな感じ 🙂 アースドリル工法の特徴や留意点アースドリル工法の留意点や特徴は以下のとおりです。
マッドケーキとは、安定液でつくる不透水層のこと。基礎工事などで使われる土木の専門用語です。 オールケーシング工法とアースドリル工法のちがいについては以下の記事をご覧ください。 オールケーシング工法とアースドリル工法の違いとは?掘削機や特徴も リバース工法リバース工法は、回転ビットにより土砂を掘削し、孔内水(泥水)を逆循環(リバース)する方式です。 リバース掘削機
リバース工法の特徴や留意点ロータリーテーブルとリバース機本体を30mのキョリに置くことができるので、作業面積に制限を受ける水上作業に適しているが、陸上工事では、泥水の処理に注意が必要です。 また大きな玉石や、被圧水、伏流水の箇所での施工が困難になる場合もあります。 リバース工法の流れ リバース工法 ①スタンドパイプ建込み ②掘削 ③孔底処理(一次処理) ④孔壁測定 ⑤鉄筋カゴ建込み ⑥トレミー挿入 ⑦二次孔底処理 ⑧コンクリート打設 ⑨埋戻し 深礎工法深礎工法は、人力掘削と円形リングを使った土留工法との組み合わせで施工します。 簡単な排土施設で作業ができるので、山間部の傾斜地やせまい場所での施工も可能です。 また、支持地盤を直接目で確認することができます。 そして人力掘削であるので、排水が可能であることが条件になりますよ 🙂 さらに山留め材は、波形鉄板をリング枠で組み立てるもの、ライナープレート、コンクリート吹付けとロックボルトが使われています。 いっぽう軟弱地盤では、山留材にそれぞれ先行矢板、シールドなどの補助工法を採用し、重要な構造物に近接する場所では、構造物の変位を防止するため、上段の山留め材をコンクリートで固めてください。 一般的に山留め材は取り外さないことが多く、山留材と地山との間に生じる空げきを埋めるために、モルタル、その他の注入を行います。 場所打ち杭工法の比較場所打ち杭工法4つを比較したものがこちらです。
それぞれ条件によって、施工できるものとできないものがあるので、比較検討したうえで工法をえらぶようにしましょう 😀 まとめ
以上です。 参考になればうれしいです。 〈関連記事〉
ちなみに基礎工のひとつであるケーソン工法と既製杭工法については以下の記事をどうぞ~ 🙂
ケーソン基礎工法まとめ★種類やちがいをかんたん解説続きを見る
既製杭工法の種類&特徴★杭基礎【打込み杭工法&埋込み杭工法】続きを見る 今度こそほんとにおわり!(笑) ありがとうございました。 |