Power automate desktop リスト 2次元

Power automate desktop リスト 2次元

こんにちは!システムソリューション営業本部の森です。

前々回、「Power AutomateとPower Automate Desktopの違いについて調べてみた」のブログ、
前回、「Power Automate Desktopでメール送信を自動化してみた」を掲載しましたが、いかがでしたでしょうか?

「まだ、見てない!」「Power Automate Desktopって何?」という方いらっしゃいましたら、
下記ブログも是非ご覧ください。
「Power Automate とPower Automate Desktopの違いについて調べてみた」
「Power Automate Desktopでメール送信を自動化してみた」

今回は「変数のデータ型」に着目していきます!!

そもそもPower Automate Desktopで使用できる変数のデータ型ってどんなものがあるんだろう??と感じたので
まずそちらについて調べてみることにしました。

このブログを最後までご覧になっていただくと下記3点が理解できるようになっています。

・変数の概念

・Power Automate Desktopで使用できる変数のデータ型
・Power Automate Desktopでの変数の作成方法

では、さっそく見ていきましょう!!

変数

そもそも「変数」とは??と思う方もいるのではないでしょうか。

ここで簡単に説明しておきます。
プログラミングで用いられる「変数」は、文字や数値を入れられる一時的な領域のことです。
分かりやすくいうと、「値を入れる箱」です。多くのプログラミング言語でこの「変数」は用いられています。

Power automate desktop リスト 2次元

変数を用いることで、変数同士を組み合わせて、変数の中の数値を変化させたりできるようになります。
例えば…
事前に「totalPoint」と「pointA」、「pointB」といった名前の変数を作成し、それぞれの変数に数値の「0」と「1」、「2」を入れます。
Power automate desktop リスト 2次元

そして「pointA」と「pointB」の変数の足し算を行うと「totalPoint」変数の中の値が「3」に変化します。
Power automate desktop リスト 2次元

このように変数同士を組み合わせて数値を変化させることができます。
変数と似ている概念として「定数」というものがあるのですが、今回は、割愛させていただきます。

Power Automate Desktopにも「変数」は、存在します。
次に、Power Automate Desktopで使用できる変数のデータ型に着目してみていきましょう!

Power Automate Desktopで使用できる変数のデータ型

Power Automate Desktopで使用できる変数のデータ型は以下の通りになります。

データ型 説明
テキスト型  メールアドレスからテキストファイルのテキスト内容を代入した際の変数型のこと。
数値型 数値のみに適用される型のこと。演算で使用できるデータ型のこと。 
ブール型 比較演算や論理演算を用いる場合に真偽値が返される。「True」か「False」の値のみ
リスト型 アイテムの集合のこと。プログラミングの1次元配列に相当するもの。
リスト項目の種類によってテキスト値のリスト、数値のリストがある。
データテーブル型 プログラミングの2次元配列に相当するもの。表データのデータが含まれる。
カスタムオブジェクト型 プロパティと値のペアが含まれており、簡単にJSON形式に変換することが可能。 
出典: 「変数のデータ型」
詳細や最新情報を知りたい方は、Microsoftのサイト情報をご確認ください。


各種、変数のデータ型のプロパティをご覧になりたい方は、こちらからご覧ください。

Power Automate Desktopの変数の作成方法

ここからはPower Automate Desktopの変数の作成方法をご紹介します。
Power Automate Desktopの変数は、画面右の変数ペインで「入出力変数」「フロー変数」に分かれて
表示され管理されます。


【入出力変数の作成方法】

「入出力変数」は、Power Automate プラットフォームとのデータ交換を可能にする変数です。※
「入出力変数」の作成方法は、変数ペインの「入出力変数」の「+」を押下し、
「入力」か「出力」を選択します。

※Power Automate とPower Automate Desktopを接続する場合、有償ライセンスが必要になります。
詳細を知りたい方は、Microsoftのサイト情報をご確認ください。

【フロー変数の作成方法】
「フロー変数」は、Power Automate Desktop内で使用されている変数です。

「フロー変数」の作成方法は、画面左ペインの「アクション」を実際に追加することで作成できます。
各アクションのプルダウンメニューを開くと様々なアクションが表示され、
左にドラッグ&ドロップしてアクションを追加できます。

今回は、メッセージボックスの「メッセージを表示」アクションを追加していきましょう!

「メッセージを表示」アクションを右にドラッグ&ドロップして追加を行います。
そうすると、「メッセージ表示」アクションの詳細画面が表示されます。

アクションの詳細画面の「生成された変数」に記載されています。これが「フロー変数」になります!
ちなみにフロー変数と入出力変数は、各自好みの名前に変更することができます。
今回は、フロー変数の「メッセージを表示」アクションの変数名を変更してみようと思います。
原則、Power Automate Desktopのフロー変数は「%変数名%」でつけます。
「%変数名%」の変数名部分を各自独自の変数名にすることが可能です。

変更前の「メッセージを表示」アクションの変数名は「ButtonPressed」となっています。
「ButtonPressed」を押下し、「%ButtomPressed%」と表示されます。
「ButtonPressed」部分を「Button01」と変更します。
「保存」ボタンを押下します。


そうするとフロー変数部分の名前表示は、「Button01」という変数の名前に変わります!


このように変数の名前を変更することができます。

また、フロー変数を表示させたくない場合、アクションの詳細画面のトグルの「ON」と「OFF」で切り替えられます。
・トグルが「ON」の場合
詳細画面の生成された変数にあるトグルを「ON」にしてみましょう。


「フロー変数」欄に先ほど作成した「メッセージを表示アクション」の「ButtonPressed」変数が表示されます。
・逆にトグルが「OFF」の場合
「フロー変数」欄に先ほど作成した「メッセージを表示アクション」の「ButtonPressed」変数が表示されません。


このようにトグルのON/OFF機能を用いて変数を表示させたり表示させなかったりすることが可能です。

さらに、入出力変数とフロー変数部分に機密情報扱いにする機能が11月に追加されました。
機密情報としてマークされた変数は、第3者に見られたくない時に用いるものです。
手順としては、機密情報扱いにしたい変数を選び、「機密情報としてマーク」ボタンを押下するだけです!

今回は、フロー変数である「%ButtonPressed%」を機密情報扱いにしていきます。
アクション追加画面の右ペインの「変数」画面にて、機密情報にしたい変数を選択し
「機密情報としてマーク」ボタンを押下します。

そうすると、「機密情報としてマーク」ボタンが黒く塗りつぶされた状態に変化します。

これでフロー変数である「ButtonPressed」変数を機密情報とすることができます!!

まとめ

ここまで、Power Automate Desktopの「変数」のデータ型とフロー変数の作成方法についてみてきましたが、
いかがだったでしょうか。
次回では、実際にPower Automate Desktopで「変数」を活用して実際にRPAを作成していきます。

弊社では、Power Automateに関するブログを多数掲載しています。ご興味の方はぜひご覧ください。